合縁奇縁~女は欲張りな生き物なのです
「変な想像は止めてよね。
樹はあんたの弟でしょ。あたしはあいつが小学校ん時から知ってんだもの。あたしにとっても弟みたいなもんよ。
あんたらの結婚式からこっち、久々の再開で盛り上がってさ、時々飲んでんの」
「ふぅ~ん。で、なに慌てて家に来てんのさ?」
「あぁ~、そうだった。雅樹さんの顔見て、びっくりして忘れてた。裕子、あんたの弟変だよ。頭おかしい。絶対変」
舞子が頭を抱えて、身を屈める。
「樹は変人でも、変態でもないよ。優しい、あたしのおとうと!」
あたしは、ちょっとムッとして語尾を強めた。
「でも、変だよ~」
「どこが? 何? 無理やり押し倒されたとか?」
「それならまだ納得いくよ……」
「へ?」
舞子が顔を真っ赤にして、あたしを見上げた。
「だって、あたしに…け、け、けっこん……」
「結婚? 樹に結婚申し込まれたの?」
「いや、って、『結婚を前提にお付き合いしてください』とか言うし……」
って、それの何が納得いかないの?
樹はあんたの弟でしょ。あたしはあいつが小学校ん時から知ってんだもの。あたしにとっても弟みたいなもんよ。
あんたらの結婚式からこっち、久々の再開で盛り上がってさ、時々飲んでんの」
「ふぅ~ん。で、なに慌てて家に来てんのさ?」
「あぁ~、そうだった。雅樹さんの顔見て、びっくりして忘れてた。裕子、あんたの弟変だよ。頭おかしい。絶対変」
舞子が頭を抱えて、身を屈める。
「樹は変人でも、変態でもないよ。優しい、あたしのおとうと!」
あたしは、ちょっとムッとして語尾を強めた。
「でも、変だよ~」
「どこが? 何? 無理やり押し倒されたとか?」
「それならまだ納得いくよ……」
「へ?」
舞子が顔を真っ赤にして、あたしを見上げた。
「だって、あたしに…け、け、けっこん……」
「結婚? 樹に結婚申し込まれたの?」
「いや、って、『結婚を前提にお付き合いしてください』とか言うし……」
って、それの何が納得いかないの?