合縁奇縁~女は欲張りな生き物なのです
その時、裕樹を寝かしつけた雅樹が部屋に入ってきた。
「舞子さん、いらっしゃい。
なになに、ちょっと聞こえたんだけど、樹くんにプロポーズされたって?」
まだ少し頬の赤らむ舞子の横に、雅樹が腰を降ろした。
「ち、違いますよ……付き合って欲しいって、言われただけです……」
「いやぁ~、樹くんも、流石目が高いな。舞子さんを選ぶなんて。うん、勇気がある」
「雅樹、それって褒めてんの?」
「俺にとっちゃ、褒め言葉だけど?
いやぁ、あの結婚式の日の一発は効いたよな。ガツンときた。
裕子もいつもははっきり物言う方だけど、自分のこととなると一歩も二歩も引くだろ?
いやぁ、舞子さんはやっぱり裕子の親友だなってさ。裕子のことを良くわかってる。
友達のために、あそこまで言えるって凄いよ。
言われた自分が言うのもなんだけど、樹くんが惚れるのもわかる」
「惚れるって……」
「舞子さん、樹はいい奴だよ。
あんなに人の気持ちを大切にする奴はいない。
決して、押し付けがましくなく、自ら動いてフォローする。
まぁ、部下に一人は欲しいタイプ?」
「やだ、雅樹ったら」
雅樹が樹をそんな風に見てたなんて、知らなかった。
でも、ちょっと嬉しい。
「だからさ、付き合ってみたら? 返事はそれからでも遅くない。樹はいいぞぉ~、優しいし頼りになる」
「そうだね、見かけよりずっと頼りになるよ」
あたしもすかさず持ち上げる。
まぁ、ホントのことだし。
「舞子さん、いらっしゃい。
なになに、ちょっと聞こえたんだけど、樹くんにプロポーズされたって?」
まだ少し頬の赤らむ舞子の横に、雅樹が腰を降ろした。
「ち、違いますよ……付き合って欲しいって、言われただけです……」
「いやぁ~、樹くんも、流石目が高いな。舞子さんを選ぶなんて。うん、勇気がある」
「雅樹、それって褒めてんの?」
「俺にとっちゃ、褒め言葉だけど?
いやぁ、あの結婚式の日の一発は効いたよな。ガツンときた。
裕子もいつもははっきり物言う方だけど、自分のこととなると一歩も二歩も引くだろ?
いやぁ、舞子さんはやっぱり裕子の親友だなってさ。裕子のことを良くわかってる。
友達のために、あそこまで言えるって凄いよ。
言われた自分が言うのもなんだけど、樹くんが惚れるのもわかる」
「惚れるって……」
「舞子さん、樹はいい奴だよ。
あんなに人の気持ちを大切にする奴はいない。
決して、押し付けがましくなく、自ら動いてフォローする。
まぁ、部下に一人は欲しいタイプ?」
「やだ、雅樹ったら」
雅樹が樹をそんな風に見てたなんて、知らなかった。
でも、ちょっと嬉しい。
「だからさ、付き合ってみたら? 返事はそれからでも遅くない。樹はいいぞぉ~、優しいし頼りになる」
「そうだね、見かけよりずっと頼りになるよ」
あたしもすかさず持ち上げる。
まぁ、ホントのことだし。