ぶたさん2
息を切らして駆けるねこさんに手を引かれながら、ぶたさんは、まだ頭の整理が出来ずにいました。 それでもおぼろげに、なにかわるい事が、とてもわるい事が起こっているような予感が、ぶたさんにはありました。
ねこさんに連れられた場所は、曲がり角のない400mほどの直線が続く道路で、地元の走り屋たちがよくゼロヨンレース(よーいどんで車を同時に走らせ、どちらが先にゴールするかを競う直線限定のレース)に使っている場所でした。
その中間くらいの地点、車道を挟んで向こう側に、うさぎさんと白いエプロンをつけた男が立っていました。
ねこさんが車道の向こう側に向かって叫びます。
ねこさんに連れられた場所は、曲がり角のない400mほどの直線が続く道路で、地元の走り屋たちがよくゼロヨンレース(よーいどんで車を同時に走らせ、どちらが先にゴールするかを競う直線限定のレース)に使っている場所でした。
その中間くらいの地点、車道を挟んで向こう側に、うさぎさんと白いエプロンをつけた男が立っていました。
ねこさんが車道の向こう側に向かって叫びます。