ぶたさん2
なんだかとっても不思議な夢だったなあと思いながら、いつものようにぶたさんはとばく場へ向かいました。
結果はさんざんでした。 いつもなら一度くらい大きなあたりが出てもおかしくないのに、今日のぶたさんはまったくいいところがありませんでした。
手持ちがなくなってしまったぶたさんは、家に帰る途中、今朝の夢について考えていました。
(まさかあの夢は、夢ではなかったのだろうか)
次の日も、次の日も、ぶたさんはかけ事で負けました。
それだけではありません。 買った株はぼうらくをはじめ、投資した企業は次々と倒産し、ぶたさんはあっという間に一文無しになってしまいました。
(そんなバカな。もしあれが夢じゃなかったとして、何が半分だ。僕のゆいいつのとりえである運が全部とられてしまったら、僕はこれから何を支えに生きていけばいいっていうんだ)
すっかりふさぎこんでしまったぶたさんは、しばらくとばく場にも顔を出さず、フトンをかぶってわんわんと泣きわめく日々をおくりました。 趣味と実益をかねていたかけ事を失い、これからどうしていいのかわからず、途方に暮れていたのです。
ある日、ふいに来客を告げるチャイムが鳴りました。 この家におきゃくさんがくるのは何年ぶりでしょう。 ぶたさんは少しドキドキしながらふとんから顔を出し、ふとんを引きずったままげんかんのトビラを開きました。
「こんにちは、ぶたさん」
「えっ、ねこさんじゃないか。どうしたんだい」
結果はさんざんでした。 いつもなら一度くらい大きなあたりが出てもおかしくないのに、今日のぶたさんはまったくいいところがありませんでした。
手持ちがなくなってしまったぶたさんは、家に帰る途中、今朝の夢について考えていました。
(まさかあの夢は、夢ではなかったのだろうか)
次の日も、次の日も、ぶたさんはかけ事で負けました。
それだけではありません。 買った株はぼうらくをはじめ、投資した企業は次々と倒産し、ぶたさんはあっという間に一文無しになってしまいました。
(そんなバカな。もしあれが夢じゃなかったとして、何が半分だ。僕のゆいいつのとりえである運が全部とられてしまったら、僕はこれから何を支えに生きていけばいいっていうんだ)
すっかりふさぎこんでしまったぶたさんは、しばらくとばく場にも顔を出さず、フトンをかぶってわんわんと泣きわめく日々をおくりました。 趣味と実益をかねていたかけ事を失い、これからどうしていいのかわからず、途方に暮れていたのです。
ある日、ふいに来客を告げるチャイムが鳴りました。 この家におきゃくさんがくるのは何年ぶりでしょう。 ぶたさんは少しドキドキしながらふとんから顔を出し、ふとんを引きずったままげんかんのトビラを開きました。
「こんにちは、ぶたさん」
「えっ、ねこさんじゃないか。どうしたんだい」