ハーブのかおり


当日。



雨が降る中、歓送迎会の場所に行きたいのに、
もう20分も遅刻して、
迷ってます;;



『腹も濡れて、もう最悪。帰ろうかなぁ。』

なんて、ため息ついてた時だった。


〜♪〜♪〜♪


携帯が鳴り出した。



あっ、森本だ。


『もしもしっ』


『もしもし、小野さん?何やってんすかー?』


『・・・迷子してます。』


『あははっ!やと思いましたっ♪今どこですか?迎えに行きますよっ』


居場所を伝え迎えにきてもらった。


『大丈夫ですかっ?みんな待ってるんで行きましょっ♪』


笑顔で走って来てくれた事に嬉しくて、
思わず胸キュンした。


『ありがとっ!』


笑顔で言うと、森本の顔が少し赤くなった気がした。
すぐそっぽ向いたので分からなかったけど。


やっと着いたらもうみんな揃っていた。



『本当にすいませーんっ!』


みんなで乾杯した後、他のテーブルを周り、
謝りながら乾杯してまわった。


そして、藤本さんのいる、テーブル・・・。

あっ、いつもメガネなのに、今日はコンタクトだ。


そんな事を想いながら見つめていると、目があった。

< 8 / 14 >

この作品をシェア

pagetop