ハーブのかおり


藤本さんがニコッとした。


キャーっ/////

体温が急上昇し、顔が暑くなり、
思わず視線をそらしてしまった。




何やってんだ、私。




もう1度見た時には、藤本さんは隣の若い女の社員さんと楽しそうに話していた。


ズキッ。



私は、ただのバイト。



って、私なに考えてんだろっ!



自分のテーブルに戻り、バイトの子と森本とわいわい騒いだっ。


基本的に、私と森本は仲良しなんだ。


仕事を手伝い合ってる。音楽の趣味が合うから。


『森本、こないだのCDの曲、全部よかったよっ♪』


『でしょっ!2曲目とか最高っすよねっ♪』


『わかるーっ!』



そんな感じで盛り上がりながら、

私はお酒をジュースと同じ勢いで、飲み続けた。




あー、テンション上がってきたっ♪



『藤本さーんっ!これから、よろしくお願いしますっ!』


気づけば藤本さんに絡んでいた。




そして、次に意識がハッキリしたのは、
次の日の朝だった・・・



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