**スキって言ってよっ!!…**
溜め息をつきながら陵は此方に視線を向けて…何かに驚いている。


「危ないですから…ナイフを置いてくださいっ!!」


(ナイフ…なんでナイフ?)

一瞬手にしているものを見てハッとする。

手にしているのはさっき、陵があたしの為に林檎を切ってくれた果物ナイフだった。

(あぁ…何をしたかったのか思い出した)

一瞬考えをまとめて頬にナイフをあてて滑らせた。

ナイフはよく切れるもので皮膚が切れ血が流れ出した。


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