**スキって言ってよっ!!…**
険しい顔で雹を睨み付けている陵。

あたしは銃を人に向けてしまった恐怖からか動けずにいる。

「俺を呼び出しておいて…組に勝手に上がり込み、お嬢に恐怖を与えるとは…何、したいんですか」

「まぁ落ち着けよ…ただ試しただけだろ?“組長代理”を」


あたしを試した…面白いこと言ってくれるじゃない?

「あ、あたしは何点かしらね…雹…?」


ようやく言葉を口にすることができた。


< 64 / 129 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop