**スキって言ってよっ!!…**

「な、に言い出す」

日記に目を通すのを中断して話しに耳を傾けた。

「お前の様子見ればすぐにわかる…お前が本気で惚れてんのは…今も昔もお嬢(美鈴)だけだろ」


雹の言葉に嫌な汗をかいた気がした。


「なに言い出すのかと思ったら…馬鹿馬鹿しいこと言うなよ」

「馬鹿なのはお前だろ…陵。何時まで偽り続けるつもりだ…俺にはバレてるっつうに」


(偽っているとしたら俺は最初から最後まで偽り続ける…)


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