**スキって言ってよっ!!…**
陵の刺青を見る度に思い出してしまう。

陵の気持ちは今でも死んだ恋人のモノだって…。

それが悔しくて苦しくて切なくて…。


「陵…っ!!」


陵の唇に自分の唇を押し付けようとした。

(やっぱり…無理だよ)


顔を上げて動きを止める…唇が触れ合いそうになるギリギリで。

寝込みを襲いに来たりするくせに…ギリギリで勇気がない


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