金曜日の恋人
「着いたよ」


一件のマンション。


地下の駐車場に 車は止まる。


カエデのあとに続いた。


さっきから足がふるえてる…。


エレベーターに乗り込み八階で下りた。


心臓がどきどきしてきた…。


「ここ。覚えといて」

「……?」

「どうぞ」


カエデは大きくドアを開き 私を招き入れようとする。


躊躇していると


「今日は何もしないから」


サングラスをはずした。


今日は…?


その言葉が 良くも悪くもとれる。
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