金曜日の恋人
お昼休み。


「今日は何曜日?」

「知らない」


わざと聞くカエデが憎らしい。


「待ってるから。それとも一緒に帰る?」

「いいっ。ちゃんと行くから」


あたふたする私を見てカエデは笑う。


とうとうこの日が きてしまった。


口約束では済まされない…。
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