腐女子とナル男の奮闘記。


「だから……」


あたしは息を吸い込むと教室のドアを指差した。


「例えばあの冷静沈着で優しそうに見えて実はドS鬼畜眼鏡くんと、子犬のように小さくて弱々しいロリショタなあの2人の恋の発展を夢見るような性格なのあたしは。分かる?あの2人が、あんなことやこんなこと……」

ぶつぶつとあたしは語りだす。

(ん……意外と本当にあの2人アリかもしれない)



「お、お嬢っ……??ぼぼ僕たちがあんなことやこんなことって……(汗)」

「なるほどな。そういうことか」


爽真はちらっと雅巳を見た。

「いかにも」

爽真の言葉に雅巳はニコッと笑う。



「お嬢はれっきとした、"腐女子"なんだよね、ふふっ」




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