腐女子とナル男の奮闘記。
が、残念。あたしは見つめ合うとか考える以前に睨んでるし、ドキドキしない。
もういっそ頭突きしてやろうか?と思った時。
「あいつらが……す、好きなのか?」
「……っは?」
思わぬ質問に思わず声が少し裏返った。
一体どの思考回路を通ってそうなったんでしょうか?
そしてどの口がそんなことを言ってるのでしょうか?
「好きなんだろ?黙ってるしさ……。
でも俺は……あんな奴等には負けねえ!
お嬢は俺のもんだ!」
ピシッと人差し指を他の4人に向けて、言い放つ。
いやいやいやいや、あの人達あんたの友達でしょう。仲良くしててくれ。
つーかあんたの所有物になった覚えはありません。
そう言おうと口を開いた。