TWOofLOVE

優しい一面

-----放課後-----

『桃、帰ろうか』

心一くんがドアの前であたしを呼んだ。

『あ!うん待って』

あたしが心一くんの傍によった時まわりから声が聞こえた。

「あの人かっこよくない??」

「あんな人うちの学校に居たっけ??」

「なんて名前だろう~」

「聞いてみる?」

『行こうか』

心一くんは何もなかったかのように歩き出した。

『あ・・・うん』
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・・・ぁ!

「今日どこ行く??」

「俺、金ないしなぁ~...」

「ぢゃぁ~うち来る?」

・・・カップルかぁ

あたしは電車を待ちながらカップルの方を見ていた。

『ねぇ?こうして並んで座ってるとあたし達もカップルにみえるのかなぁ?』

『・・・』

『心一くん?』

反応がないから心一くんの顔をのぞき込んだ。

『zzz』

寝てる。

『///もう!電車来たから行くよ!』

『もう来たの??・・・眠っ』

『眠くても行くの!!』

プシュー、
ガタンゴトン。

『もぉ寝てる・・・』

『zzz・・・』
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「△△△駅~、△△△駅~、お降りの方は・・・」

あたし達が降りる駅に着いた。

『心一くん、着いたよ』

『んー、分かった』




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