恋して日和
――――‥
「ティッシュ渡されたからって普通鼻に詰め込む~?女の子が!」
「詰め込むよ!鼻血垂れ流してる方が恥ずかしいじゃん!」
「そりゃそうだけどさ‥。あ、おーい、哲斗!ティッシュ渡した張本人はどう言う意見ですか?」
「あ?」
なごみのいきなりの意味不明な質問に、今教室に入って来た哲斗は顔を歪めた。
なごみは目をキラキラさせて、手で作ったマイクを哲斗から離そうとはしない。
哲斗は鬱陶しそうな顔をしたまま、小さく溜め息を吐いた。
「あ~今面倒くさいと思ったでしょ!」