恋して日和
哲斗はなごみの取っ付きにさらに面倒くさそうに顔を歪めた。
「‥あ~、普通に使うとは思ったけど、まさか鼻に詰めるとはな~‥女の子が!」
あ、答えた。
「だっよねー!!」
「うるさいな!鼻血が出てたんだからしょうがないじゃん!」
最終的には、哲斗もなごみと一緒にあたしをからかい始めた。
クールに見えて、本当は優しくて、結構バカな哲斗。
正にこいつが入学式のあの日、あたしに肘鉄を食らわせた本人なんだけど。
クラス表示を見て、出向いたクラスにまさかのこいつがいて、しかも隣りの席っていう‥。