恋して日和


哲斗はなごみの取っ付きにさらに面倒くさそうに顔を歪めた。


「‥あ~、普通に使うとは思ったけど、まさか鼻に詰めるとはな~‥女の子が!」


あ、答えた。


「だっよねー!!」


「うるさいな!鼻血が出てたんだからしょうがないじゃん!」


最終的には、哲斗もなごみと一緒にあたしをからかい始めた。


クールに見えて、本当は優しくて、結構バカな哲斗。


正にこいつが入学式のあの日、あたしに肘鉄を食らわせた本人なんだけど。


クラス表示を見て、出向いたクラスにまさかのこいつがいて、しかも隣りの席っていう‥。


< 3 / 9 >

この作品をシェア

pagetop