恋して日和
なんとも奇妙な巡り合わせに、嬉しいような、恥ずかしいような。
それから、第一印象もそんなんだったから、あたしたちはすぐ仲良くなった。
「なごみ~必要以上に哲斗にあのことで突っ掛かるのやめてよ~!」
「バッカ、あいこ!好きなら好きでもっとアタックしないと~!せっかくあたしが‥」
ブツブツ呟きながら、なごみはうどんの汁を一気に啜った。
そうなのだ。
あたし高橋 藍子は、あの日あの瞬間に、あいつ佐々木 哲斗に心奪われたのだった。
入学式から半年、クラスでも普段はクールな哲斗と特別仲のいいポジションを維持はしてるんだけど‥。