恋して日和
「‥哲斗ってさ~~恋とかに興味なさげじゃない?」
「えー?そう?」
「そうだよ~‥。いつも気付けば、窓の外ばっか見てるか、爆睡してる」
カチャカチャと食べかけのカレーを混ぜながら、あたしは溜め息を吐いた。
「気にしすぎじゃない?哲斗だって一介の男子高校生なんだから、恋くらいするよ!」
「うーん‥。」
「げっ!不味そう!」
「はぁ?」
不意に耳元であたしのカレーに対しての批評が聞こえて、あたしは振り返った。
「あ、ごめん。つい‥」
声を発したのは、後ろの席の見たことない男子だった。