恋して日和


「‥哲斗ってさ~~恋とかに興味なさげじゃない?」


「えー?そう?」


「そうだよ~‥。いつも気付けば、窓の外ばっか見てるか、爆睡してる」


カチャカチャと食べかけのカレーを混ぜながら、あたしは溜め息を吐いた。


「気にしすぎじゃない?哲斗だって一介の男子高校生なんだから、恋くらいするよ!」


「うーん‥。」


「げっ!不味そう!」


「はぁ?」


不意に耳元であたしのカレーに対しての批評が聞こえて、あたしは振り返った。


「あ、ごめん。つい‥」


声を発したのは、後ろの席の見たことない男子だった。


< 5 / 9 >

この作品をシェア

pagetop