キライ
☆廉くんの不純な一日
・焦燥
部活が終わって着替えていると先輩の話し声が耳に入った。
「この前、とうとうカノジョとヤッちゃってさー」
やっぱり年頃の俺達としてはそーゆー話に興味ある訳で…。
先輩の一言でみんな色めき立っちゃって目の色が変わってる。
先輩の話が気になり全神経を耳に集中させて聞き耳を立てた。
自慢げに俺にとって未知の世界を話す先輩が妙に大人びて見え、人間こうも変わるものなのかと驚きを隠せない。
「香奈!」
校門でいつも通り俺を待っていた香奈は呼びかけに笑顔を見せた。
あの笑顔が俺のものだと思うと頬がだらしなく弛む。
「もうすぐテストだね」
憂鬱そうに香奈が呟く。
もちろん俺も楽しいはずがない。
「廉は成績いいじゃない。私は理数系が全然だもん」
あーあ、と大きくため息をつく。
「じゃあさ、テスト勉強一緒にするか?数学なら教えてやれるし」
俺の提案に香奈の顔がパッと明るくなった。
「ほんとっ!?」
頷く俺を嬉しそうに見上げる。
「この前、とうとうカノジョとヤッちゃってさー」
やっぱり年頃の俺達としてはそーゆー話に興味ある訳で…。
先輩の一言でみんな色めき立っちゃって目の色が変わってる。
先輩の話が気になり全神経を耳に集中させて聞き耳を立てた。
自慢げに俺にとって未知の世界を話す先輩が妙に大人びて見え、人間こうも変わるものなのかと驚きを隠せない。
「香奈!」
校門でいつも通り俺を待っていた香奈は呼びかけに笑顔を見せた。
あの笑顔が俺のものだと思うと頬がだらしなく弛む。
「もうすぐテストだね」
憂鬱そうに香奈が呟く。
もちろん俺も楽しいはずがない。
「廉は成績いいじゃない。私は理数系が全然だもん」
あーあ、と大きくため息をつく。
「じゃあさ、テスト勉強一緒にするか?数学なら教えてやれるし」
俺の提案に香奈の顔がパッと明るくなった。
「ほんとっ!?」
頷く俺を嬉しそうに見上げる。