キライ
「えっとねー、数学のここんとこがわかんないんだけど…」
教科書の問題を指さして俺を上目遣いで見る。
内心のドキドキを押し隠しつつ香奈に説明を始める。
「ここはこっちの公式を使って…」
ふんふんと頷きながら教科書を見つめる香奈の髪から甘い香りが漂う。
2人っきりだし、さっき香奈の下着見ちゃったし、甘い香りが鼻をくすぐるしで今すぐにでも香奈を押し倒したい。
でもそんな風に思ってるのを香奈に知られたくなくて真面目ぶった顔で数式の説明をしてる俺って一体…。
「わかった?ちょっとここの問題やってみな」
「うん」
素直に頷いて香奈は問題を解き始めた。
「出来たよ」
俺の思いも知らずニコっと笑顔を向ける。
「廉?」
「えっ?あー、出来た?」
「何か変じゃない?具合でも悪いの?」
ぼんやりしていた俺を気遣う香奈の手が俺の額に触れた瞬間、俺の中で辛うじて繋がってた糸みたいなのがプチっと音を立てて切れた。
「熱はないみたいね」
ひんやりとした香奈の手を無意識に逃すまいとギュッと握る。
「廉?」
教科書の問題を指さして俺を上目遣いで見る。
内心のドキドキを押し隠しつつ香奈に説明を始める。
「ここはこっちの公式を使って…」
ふんふんと頷きながら教科書を見つめる香奈の髪から甘い香りが漂う。
2人っきりだし、さっき香奈の下着見ちゃったし、甘い香りが鼻をくすぐるしで今すぐにでも香奈を押し倒したい。
でもそんな風に思ってるのを香奈に知られたくなくて真面目ぶった顔で数式の説明をしてる俺って一体…。
「わかった?ちょっとここの問題やってみな」
「うん」
素直に頷いて香奈は問題を解き始めた。
「出来たよ」
俺の思いも知らずニコっと笑顔を向ける。
「廉?」
「えっ?あー、出来た?」
「何か変じゃない?具合でも悪いの?」
ぼんやりしていた俺を気遣う香奈の手が俺の額に触れた瞬間、俺の中で辛うじて繋がってた糸みたいなのがプチっと音を立てて切れた。
「熱はないみたいね」
ひんやりとした香奈の手を無意識に逃すまいとギュッと握る。
「廉?」