キライ
・返済の日々
放課後、涼子に連れられて体育館に向かった。
大迫はバスケ部らしい。
だからあんな無駄に背が高いのか。
心の中で毒づきながら涼子に手を引かれるまま女子の群れに突入する。
これ、みんな大迫の外見に惑わされてんだなぁ…。
気の毒に。
あいつは初対面の女の子にいきなり身体的特徴で嫌味を言う性格悪男なんですよーって大声で言ってやりたい。
大迫を見に来たんじゃない、バスケ部を見学しに来たんだと自分を宥め、甲高い声援に耳を塞ぎたい気分のまま練習を見ていた。
練習自体は結構面白かった。
最後は試合形式だったから真剣に見てたし。
部活が終わり次々と部員が引き上げて行く中、大迫は女の子に囲まれている。
涼子も行ってしまって少し離れた所で眺めている私に同じクラスの坂東くんが声をかけてくれた。
「篠田。こんなとこにいるなんて珍しいじゃん」
「あー、涼子の付き添い」
女の子の輪を指差して苦笑いすると坂東くんは納得顔。
「でもバスケって面白いね。迫力あるしたまに見に来ようかな」
「おー、いつでも見に来いよ」
タオルを首にかけて体育館を出て行く坂東くんに手を振った。
大迫はバスケ部らしい。
だからあんな無駄に背が高いのか。
心の中で毒づきながら涼子に手を引かれるまま女子の群れに突入する。
これ、みんな大迫の外見に惑わされてんだなぁ…。
気の毒に。
あいつは初対面の女の子にいきなり身体的特徴で嫌味を言う性格悪男なんですよーって大声で言ってやりたい。
大迫を見に来たんじゃない、バスケ部を見学しに来たんだと自分を宥め、甲高い声援に耳を塞ぎたい気分のまま練習を見ていた。
練習自体は結構面白かった。
最後は試合形式だったから真剣に見てたし。
部活が終わり次々と部員が引き上げて行く中、大迫は女の子に囲まれている。
涼子も行ってしまって少し離れた所で眺めている私に同じクラスの坂東くんが声をかけてくれた。
「篠田。こんなとこにいるなんて珍しいじゃん」
「あー、涼子の付き添い」
女の子の輪を指差して苦笑いすると坂東くんは納得顔。
「でもバスケって面白いね。迫力あるしたまに見に来ようかな」
「おー、いつでも見に来いよ」
タオルを首にかけて体育館を出て行く坂東くんに手を振った。