キライ
坂東くんって感じいい男の子だな、なんて考えてた私の背後からいきなり誰かが肩に手を回した。
涼子かと思って笑顔で振り向いた私の顔が凍りつく。
おっ、大迫ー!?
「なっ!」
何すんのよー!と叫ぼうとしたら手のひらで口を塞がれた。
「お前、俺に借りあんの覚えてる?」
いきなり耳元で言われても何の事やらわからない。
首をブンブン振る私に低い声で囁く。
「携帯拾ってやったろ?」
だから何よっ!
睨む私を気にした風もなく大迫は短く告げた。
「今返して」
はぁ?
何を返すのよ?
「お前、喋んなよ?」
とりあえず頷くと口から手のひらが離れた。
ほーっと息を吐くと、まだ私の肩を抱いたまま。
馴々しい!
顔を上げた私に構わず、大迫はこちらを怪訝な顔で見ている女子の集団に向かって宣言した。
「紹介するね。俺のカノジョ」
はぁぁぁぁー!?
頭が真っ白になった。
涼子かと思って笑顔で振り向いた私の顔が凍りつく。
おっ、大迫ー!?
「なっ!」
何すんのよー!と叫ぼうとしたら手のひらで口を塞がれた。
「お前、俺に借りあんの覚えてる?」
いきなり耳元で言われても何の事やらわからない。
首をブンブン振る私に低い声で囁く。
「携帯拾ってやったろ?」
だから何よっ!
睨む私を気にした風もなく大迫は短く告げた。
「今返して」
はぁ?
何を返すのよ?
「お前、喋んなよ?」
とりあえず頷くと口から手のひらが離れた。
ほーっと息を吐くと、まだ私の肩を抱いたまま。
馴々しい!
顔を上げた私に構わず、大迫はこちらを怪訝な顔で見ている女子の集団に向かって宣言した。
「紹介するね。俺のカノジョ」
はぁぁぁぁー!?
頭が真っ白になった。