キライ
「もぉっ!廉ってば!」
香奈が眠った後、俺も寝てしまい降りる駅を乗り過ごし終着駅まで爆睡してしまった。
「いやー、悪りぃ。こう、香奈の寝顔を見てたら吸い込まれるように眠気が…」
俺を睨んでいた香奈がプッと吹き出した。
「廉は部活で疲れてたのに私のワガママ聞いてくれたんだよね」
微笑んだ香奈にそう言われて自分の腑甲斐なさに恥ずかしくなる。
いくら疲れてたからって一緒になって寝るのは…。
香奈が俺の腕をギュッと抱きしめて寄り添った。
「香奈?」
「もう少し…廉といられるね」
そんな可愛い事言うなよっ。
海からこっち、いや行きの電車の中から抑えてきた不埒な考えがムクムクと頭をもたげてくる。
折り返し運転のために停車して、乗客がいなくなった車両に二人っきりってのも俺に拍車をかけた。
空いた手で香奈の頬に触れると、俺を見上げてそっと目蓋を閉じた香奈にキスをした。
香奈が眠った後、俺も寝てしまい降りる駅を乗り過ごし終着駅まで爆睡してしまった。
「いやー、悪りぃ。こう、香奈の寝顔を見てたら吸い込まれるように眠気が…」
俺を睨んでいた香奈がプッと吹き出した。
「廉は部活で疲れてたのに私のワガママ聞いてくれたんだよね」
微笑んだ香奈にそう言われて自分の腑甲斐なさに恥ずかしくなる。
いくら疲れてたからって一緒になって寝るのは…。
香奈が俺の腕をギュッと抱きしめて寄り添った。
「香奈?」
「もう少し…廉といられるね」
そんな可愛い事言うなよっ。
海からこっち、いや行きの電車の中から抑えてきた不埒な考えがムクムクと頭をもたげてくる。
折り返し運転のために停車して、乗客がいなくなった車両に二人っきりってのも俺に拍車をかけた。
空いた手で香奈の頬に触れると、俺を見上げてそっと目蓋を閉じた香奈にキスをした。