君と繋いだ手
「丹治君、前に話した時はバカにしてたのにー」
「まぁねー。
拓巳がやりたそうにしてたからね~。」
歩道に出て街灯の灯りが丹治君を照らす。
優しくて少し照れた顔で
私を見ていた。
「あ、ありがとう!!」
そんな丹治君を見てると
こっちまで照れてしまう。
「丹治君は女の子慣れしてるね…」
さり気なく道路側を歩いたり
花火のゴミが入った袋を持ってくれたりするのを見ててそんな気がした。
「どこが!!?
俺、女の子にモテなかったし、
彼女とかも居たこと過去2回くらいしかないよ…」
2回!!!?…
どんな人と付き合ってたんだろう?
気になるー!!!!
「そうなんだぁ?
でも、2回もあるし…
何で別れちゃったの?」
聞きたい気もするし
聞きたくない気もしたけど
思いきって聞いた。