君と繋いだ手


「あー…
友達とばっか遊んでたし、
休みも少ないからさ…
私の事なんてどうでもいいんでしょー…みたいな!!」


苦笑いを浮かべながら
話す丹治君。


「いくつん時?」


「18とか20ん時かな!!
まぁ、若かったしね~…
遊び盛りってやつかなぁ…」


「なるほど…」


「そんな事ないよって言えよー!!!
まだ若いですよ、とかさぁ!!」


冗談混じりで私の頭を
軽く撫でる丹治君。


手おっきい…
背だって私より全然高いし
私、一緒に歩いてても
妹ぐらいにしか
見えてなかったりして…


あぁ…
自分で言ってて
へこんできた…


「あははー
ごめん、ごめん!!」


笑いながら丹治君を見上げる。


「まったく~!!
俺が可哀想!!!」


スネながら言う丹治君が
すごくかわいかった。


< 24 / 38 >

この作品をシェア

pagetop