君と繋いだ手
「あー…
友達とばっか遊んでたし、
休みも少ないからさ…
私の事なんてどうでもいいんでしょー…みたいな!!」
苦笑いを浮かべながら
話す丹治君。
「いくつん時?」
「18とか20ん時かな!!
まぁ、若かったしね~…
遊び盛りってやつかなぁ…」
「なるほど…」
「そんな事ないよって言えよー!!!
まだ若いですよ、とかさぁ!!」
冗談混じりで私の頭を
軽く撫でる丹治君。
手おっきい…
背だって私より全然高いし
私、一緒に歩いてても
妹ぐらいにしか
見えてなかったりして…
あぁ…
自分で言ってて
へこんできた…
「あははー
ごめん、ごめん!!」
笑いながら丹治君を見上げる。
「まったく~!!
俺が可哀想!!!」
スネながら言う丹治君が
すごくかわいかった。