君と繋いだ手
車で私の家まで帰った。
私は一人暮らしをしてて
丹治君は家に上がるのを
一瞬拒んだけど、
「丹治君だから入れるんだよ」
って言ったら、
嬉しそうに照れながら
「ありがとう」って呟いた。
コンビニでお菓子とか
お酒とジュースを買った。
「…いい加減、覚悟を決めて来なさい!!」
アパートの階段を
重い足をひきずるように
上る丹治君に
階段の一番上から
言葉を投げた。
「…だって~…女の子の部屋だよ!!?
俺、男だよ?どーすんの!!?もし襲われたら!!!」
「襲うべき人がそうゆう事を言ってる時点で、なんの不安もおきません!!」
ビクつく丹治君の腕を引っ張りドアの前まで行く。
鍵を開けてドアを開けると
観念したのか、
靴を脱ぎ、普通に部屋に入った。