君と繋いだ手
子供みたいに笑いながら
ビールを飲む。
お酒を飲むところを見てると
大人なんだーって実感する。
「丹治君…
私からは…告白しないからね?」
「!!?…わ、わかってるよ…
でも、もうちっと考えさせて?
俺、そうゆうの慣れてないから…か、考えてちゃんと言う!!」
目をそらしながら
真っ赤になった顔を
てのひらで隠す。
「うん。待ってる」
「はず~…」
小さく囁いて
ビールを飲み干す。
「あ、私んち布団あれしかないので、一緒になっちゃうけど…」
「え???まじ?
俺は全然いいけど…
拓巳は大丈夫?…俺、襲っちゃうかもよ?」
そんな子犬のような目で言われても…全っ然迫力ないよ…。
「っぷ!!
大丈夫!!私そんな襲いたくなるような色気とかないから!!」
「世の中には誰でもいいって人だって居るでしょ!!」
「丹治君もそうなの?」
「俺はー…そんな奴と一緒にしないで下さい!!」
「じゃぁ、大丈夫だね!!」
「う、うん…」
渋々返事をする丹治君。
自分で墓穴掘ってるよ…