君と繋いだ手


夜中の3時くらいに布団に寝転んだ。
男の人の隣で寝るなんて
よく考えたら初めての経験!!

一気に意識しだして
目が覚めた。


「来週…花火大会あるね…
拓巳は、誰かと約束してるの?」


窓の外に見える
星を見ながら丹治君が呟いた。


「約束はしてないよ?」


「じゃぁ、一緒に行こうか?…」


お酒が入ってるせいか
ちょっと積極的になってる。


「うん…行きたい。」


小さく頷いて
手を少し動かすと
丹治君の手にかすかに触れた。
さっと離そうとすると
丹治君の手に握られて
自然と指が絡まった。


「約束ね」


低くて優しい声が
私の全身に走って
鳥肌がたった。


心臓がバクバクうるさい…


指が…絡まってるよ!!!!




< 28 / 38 >

この作品をシェア

pagetop