君と繋いだ手


「あ、あのさ…」


私の顔を覗きこむ。
ち、近いからぁ!!!…


「なに?」


抱き枕で顔の半分まで隠して丹治君をみる。


「キス…しちゃ…だめだよね?」

真っ赤に染まった丹治君の顔に、私もつられて真っ赤になる。
何を言い出すの!!?…


「だ、だめだよ!!!!
私、付き合ってない人とはキスできない!!!」


とっさに顔を背ける。


「だよね…ごめん!!
今のなし!!!俺変な事言った!!」


丹治君は私から
少し離れて顔を両手で隠してた。


び、びっくりしすぎて
ますます眠れないよー!!!!


もう!!!
でも………
されてもいいって思っちゃった…

心臓もたない…

私は無理矢理眠ろうと
瞼をぎゅっと閉じた。



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