君と繋いだ手


―「丹治は、私の事なんか興味ないんでしょ?
付き合ってる感じがしない」


―「そっか…ごめん」


付き合うって
何をすればいいんだ?

まぁ嫌われたなら仕方ない。

あっさり別れた俺の気持ちも生活もなんら変わりはなかった。

引き止めたって
どうにもならないだろうし、
別れたいと向こうが言うなら仕方ない。


そんな別れを2度経験して
時間が過ぎてった。

誰かと付き合うなんて
もうないと思ってた。


拓巳の番号を
檜葉さんに渡されるまでは…


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