運命の恋~先生を抱きしめたい~
「数学さ、好きになってない?」

クラスメイトの一言に

みんなが賛同した。



「サトレンの授業ってわかりやすいよね。
いままでキライだったけど
サトレンの数学はスキになった。」



確かにそうだった。


彼の授業はわかりやすい。
つめたい言動には変わりないのに


彼の授業になぜか集中するのは
私だけでななかった。



「サトレンって実はイケメンだって
知ってた?」


「え~綾も気づいてた?
うちもずっとそう思ってた~」

隣のグループの噂話



彼は付き合いが深くなるたび
信頼感が増す。
冷たさは
自分を隠すための封印だから
接する時間が長くなるほど
本当の彼に近づいていくのかも知れない。
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