運命の恋~先生を抱きしめたい~
立ち聞きをしながら


この話の繋がりは
もしかしたら・・・・
あの時 巻き添えだった人?
先生の・・・・
あの時の事故の・・・・・


心臓がドキドキした。




「だけどすごい驚いたわね。
あの時の婚約者が…紅の担任だって。
世間は広いけど狭いってこと?」



「いい男だったよ・・・・・。
辛い闘病だったからね・・・彼の存在が
娘さんを支えていた。
ある意味奇跡的な回復だったから
悔しかったよ。医者として人間として。」



「なんのために闘ってきたのか
彼も家族も
何より本人もそう嘆いただろう。」



「私からもお花に名前いれておいて」



「わかった」




そうしていつものように
静かな空気が流れ始めた・・・・。


父の後を追ってみよう


そう思っていた。
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