運命の恋~先生を抱きしめたい~
「お花 私もえらんでいい?」


父は
「いいよ。」と言った。


私は花を選びながら


 ごめんなさい・…許してください


そう思いながら
花を選んだ・・・・・・。


花かごに立派にアレンジしてもらい



「立派だな~~
きっと喜んでくれるよ。」



「そう?よかった?
どんな人だったの?」



「可愛らしい子だったよ。」



「病気で亡くなったの?」



「交通事故だよ・・・・」



「そう・・・・」



「まだみんな立ちなおってないよ。
大事なものを失ったんだから。
紅も・・・・パパの宝物だよ。
人生大事にしてほしい・・・・。」


父の言葉に私は驚いた。


宝物?



「初めて聞いた、
私って宝物だった?」



「そうだよ。
紅だって兄ちゃんだって
パパにもママにも
一番の宝物だよ。」


初めて聞いた言葉にくすぐったい気分だった。
< 124 / 427 >

この作品をシェア

pagetop