運命の恋~先生を抱きしめたい~
私は思わず 琉仁の腰にしがみついた。



 怖い!!!


なんとかバイクはバランスを保った。


琉仁のバイクが立ち直ったと同時に
ものすごい音が響き渡った。




「なに!?」



さっき追い越しをかけて行った
仲間のバイクが反対車線に
飛び出して 歩道に乗り上げていた。




仲間はぐったりと
道端に倒れていて


その先のビルの窓を突き破るようにして
バイクがつっこんでいた。



後続のバイクはみんな路肩に止まって
その様子を見ていた。


「あいつ……
何考えてんだ?
こっちまで巻き添えになるとこだった」


琉仁の声が震えていた。
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