運命の恋~先生を抱きしめたい~
坂道を降りて行く途中
母の車が猛スピードで降りて行った。


「ママ・・・?」



最近
少し会話している様子の両親に
関係が修復されてきたと
私はホッとしていた。



母の顔は鬼のようだったから
私はむな騒ぎがした。



「ただいま・・・・」


玄関に入って目に飛び込んできたのは
沖縄に家族旅行に行って
買ってきた
母のお気に入りのシーサの置物が
めちゃくちゃになっていた。


「どうしたの?え・・・?
どうして?」


家族の幸せを願って
いつもここで
「いってらっしゃい」

「おかえりなさい」
を言ってくれてた役目だった。


私も両親と口をきかなくても
シーサに挨拶をしていたから
この惨状におどろきながら
リビングのドアを開けた。
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