運命の恋~先生を抱きしめたい~
しばらく沈黙が続いた。



「月城・・・・
俺も自分の心に正直にまだ
真理子を忘れたくないんだ。
俺の中では、あまりに突然だったから
真理子がいなくなったのが
まだわかっていても
認めたくないんだ。
もう少し俺は真理子と一緒にいたい。」





「真理子さんに勝てるとは思ってない。
だけど先生・・・・
先生は生きてるわ。
真理子さんは悲しくても
ここにいない・・・・・。
いつまでも先生が 
それをみとめられないのは
思い出がキレイすぎて
甘えているんだと思う。
思い出の中の真理子さんは裏切らないから。」




「甘えてるかい?」




「はい、それに怖がってる。
誰かを愛するのを・・・・
だからいつまでも真理子さんの
思い出にしがみついてる
キツイ言い方だけど私はそう思います。」



「なんかキツイな……
でもそうだとしたらほっといてほしいな」



先生の横顔はどんどん冷えて行く。
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