運命の恋~先生を抱きしめたい~
「少し降りようか。」


さっきコンビニで買った
コーヒーを持って先生は海の方へ
近づいて行った。




港には大きなフェリー
荷物がどんどん運ばれていく。



「新潟か・・・・・・」


私はフェリーを見上げる先生の後を
歩いて行く。



「先生、傷つけているなら
ごめんなさい。
でも……私を好きになってとは
言えないけど
先生はもう現実を見るべきだと思う。」




少し風が強くなった。



空は真っ赤になっている。



「明日は晴れるな・・・」




私は言葉と続ける。



「先生は自分を偽ってるんでしょ?
学校にいる先生は
冷たくて厳しい顔をしてるけど
本当は優しく笑うんでしょ?
心は本当は熱いんでしょ?
理想を持って教師になったんでしょ?
どうして偽るの?」



真っ赤な空にカモメが飛んだ。
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