運命の恋~先生を抱きしめたい~
「俺は別にかわわないよ。
どーせあっちでテキトーにやってるし
お互いの気持ちが離れてるのに
別に無理することもないだろうし
ただ紅のことだけ
ちゃんとしてくれよ。
まだ高校生だし・・・・・」

兄はそう言ってキッチンへ行った。



「なんで?パパは結婚したの?
家族を作ったの?
捨てるならつくらなきゃいいじゃない」




「紅・・・
人の気持ちは変わってしまうんだ。
悲しいけど・・・・・
いつまでもあの時のままではいられない
まわりも自分も変わってしまうんだ。」



父の言葉に
母は泣いてしまった。




「あの頃に戻りたい……」



母が哀れで仕方ない・・・・・。



現実って厳しいの?


じゃあ真理子さんに
一生勝てないじゃない・・・



悔しい気分になった。
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