運命の恋~先生を抱きしめたい~
「月城っていう医者と不倫して
家族をバラバラにして
勝利を感じてる若い事務員って
どこにいますか?」


もう一度叫んだ。



「紅ちゃん!?」


落合のおじさまが飛んできた。



「おじさま、ここにうちの
父親と不倫してる若い事務員がいるって
知ってましたか?」



「紅ちゃん、少し声を・・・」


おじさまは慌てている。



おじさまはカウンターに座っている
若い事務員に合図をしたのを
私は見逃さなかった。



その事務員は立ち上がって
事務室を出ようとしたから
私は追いかけて行って


思いっきり
ひっぱたいた。



バシン!!


事務員は尻もちをついて
倒れた。


キャ~

短い声があがって
待合室の患者が数人様子を見に
近づいてきた。
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