運命の恋~先生を抱きしめたい~
告白
「あの日…真理子さんの命を奪ったのは
私たちの後を走っていた……
仲間のバイクだったの……

私たちを追い越して
雨でバランスを崩したみたいで
私が通った時は仲間のバイクが転がっていて……
真理子さんが……
巻き込まれた………
私は先生が出てきて血だらけの人を
抱いて泣き叫ぶ姿を
見ていたの………

その日から私は先生の姿を
忘れられなかった………
仲間のおこした事故の重大さが
怖くて…それから
集会にも流しにも行かなくなった……」



先生は車を停めた。


「あの時、おまえは見ていたんだ」



「はい・・・・」



「そして大急ぎで逃げた奴らの
バイクに乗ってたんだ?」



「はい・・・・・」



私は小さく震えだした。
< 254 / 427 >

この作品をシェア

pagetop