運命の恋~先生を抱きしめたい~
墓園の入り口から光に照らされた
一台の車が出てきた。


 こんなに早く・・・・


俺は車の眩しさに思わず目を閉じた。



その瞬間 車は俺の横を通り過ぎた。



俺はそのまま入り口に
向かって走り出した。


その時



「せんせ~~」

と聞こえた気がした。



 ん?空耳か・・・・


「せんせ~」

小さくなる声に俺は後を振り向いた。

さっき横を通り過ぎた車から
手を振っているような影が見えた。



「紅!?」


俺は入り口と逆方向に向かって
車を追って走り出した。



「紅!?」


必死で車を追ったが
手を振る影も見えなくなり
やがて車は視界から消えた・・・・。


 何してんだ・・・・俺は・・・・


方向を戻して
墓園の入り口に向かって走りなおした。


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