運命の恋~先生を抱きしめたい~
罰の悪そうな声の琉仁


「あ…紅…?
ごめん…じゃすまされないけど
ごめん………」



「すまされない……」



「俺…が悪いんだ。
まだ遊びたくておまえの名前を出して
春奈と別れたいって言ったんだ。
よりがもどったって……
紅はひとりにしておけないからって…」



「利用…ってことね……」



「警察には届けたのか?」
おどおどした声


「どうしてほしい?
私が届ければあの三人と指示した
あんたの女に女のにいさん
そしてあんたも捕まるよね。」




「…そうなんだ
それだけのことしてしまったから
それは仕方ないけど……」


琉仁の後で猫の鳴き声がした。
< 291 / 427 >

この作品をシェア

pagetop