運命の恋~先生を抱きしめたい~
骨肉腫





「本人は知ってるんですか?」

俺も動揺していた。



「いえ・・・・
そんなことは絶対に言えません。」



「そうですよね……」




「でも……手術をしなければいけないから
主治医から説明があるんです。
カンのいい子だから……
不安なんです………」



母親の声は今にも
消えそうだった。



見舞に行こう



そう思いながら
なんて声をかけたらいいのか

その夜は眠れなかった。
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