運命の恋~先生を抱きしめたい~
「赤ちゃん・・・・
ごめんなさい・・・・・。
赤ちゃんのママはきっと幸せになるから
赤ちゃんは許してくれるよね?
私たちも罪のないあなたの命を
ずっと忘れないから・・・・・
紅を見守っててあげてね・・・・。」





私は涙でくれた・・・・
不思議なもので・・・母性本能は
どんな命であっても芽生えることを知った。



「女ってすごいでしょう?
きっと紅の涙の理由をこの子は
わかってくれてる・・・・・
紅が忘れてもママが覚えてあげてるから
安心していいよ。
忘れちゃ可哀そうだから・・・
この子に罪はないんだもん・・・・」



私は母の胸の中で泣いて
過ごした・・・・・



この不憫な命に

「ごめんね・・・ごめんね・・・」


そう言って・・・・


次の日の夜


お腹にはもう命はなくなってしまった・・・


「あの子のためにも
幸せになるのよ…紅……
新しい土地でやり直そう……
誰も知らないところで………」


私はそれからひさしぶりに
ぐっすりと眠り続けた・・・・・。
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