運命の恋~先生を抱きしめたい~
「何?」


「目を閉じてて・・・・」
錬が言った。


「何?」



指に何かがすっぽりとはまった気がした



「目を開けて・・・
これは俺から紅への星…」



星と同じように輝くダイヤが
私の左手の薬指に輝いていた。


「あ…これって……」
私は驚いて錬を見た



「結婚してください」


私はあまりの突然なことに
一瞬ボーーッとした


「俺と一生離れないで・・・・
どっちかの最後まで見届けられるくらい
俺と一緒に人生歩いてほしい。」



私は思わず口をおさえた。


あまりの感動に
激しく声をあげて泣きそうになった。

嬉しい・・・・
だけど・・・悲しい・・・・


錬を裏切ってしまう


私は錬に抱きついた。
   

 今だけまた嘘を重ねます



「はい・・・・ずっと一緒にいます・・・」
嗚咽と重なってだけど
ゆっくり錬にそう伝えた・・・・・


 心だけ…ここにおいて行くから


錬は私を強く抱きしめて
「紅・・・愛してるよ」って泣いた・・・。
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