運命の恋~先生を抱きしめたい~
うっすらと明るくなってきた。
さっきまでの甘い余韻が
私の身体に刻みついている……

「何時に出る?」
錬が聞いた。


「パパと夕飯食べるから……
錬が帰ってくる前に…出るよ……」


「夕方会えないんだな」
錬の頬が膨らんだ


「もう、錬はわがままっ子ね。
少し我慢しなさい!!」


私は錬の膨らんだ頬を指で
押した。


「夕飯作っておくから
食べてね~」


「一人だもん」
さらに悪態をつく・・・・・


 可愛いい


今はあの冷たい顔をしていたのが
嘘のようにコロコロと
錬の表情はよく変わる



錬を知ってまた好きになっている


「可愛い・・・錬・・・・
大好きだよ・・・・」


「俺…紅に何百回
大好きって言ってもらったかな・・・
俺の言葉の方が少ないけど
だからと言って俺が負けてるわけじゃないぞ。
一応俺は大人で男だから……」



「わかってる…錬が私を愛してるの
心も頭も身体にも全部
わかってるから……
錬の言葉に喜んだり
錬が触れると気持ち良かったり……
錬だから……
錬だからこんなに嬉しいんだ………」

錬がまたキスをした

「もう寝るのもったいない……」

錬との最後の甘い時を私は
全身で受け止める・・・・・・
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