運命の恋～先生を抱きしめたい～

「キレイになったわ
すっかり大人になったわね」


「いいえ…」



「錬くんには会った？」



「会うつもりはなかったんですけど
偶然に会ってしまいました・・・・」




「よかった」
二人は顔を見合わせた。



「え？」



「紅ちゃんがいなくなった年の
命日に報告されたのよ
真理子と私たちのまえで
紅ちゃんのことを愛してるって……
感動したわ……
もう紅ちゃんがいなくなって
錬くんすっかり落ち込んじゃって
あの日も見ていられなかった
とうとう真理子の他の人を見つけたって
寂しいけど
ほっとしたのよ・・・・」



「それが紅ちゃんでなんだか運命を
感じてしまったよ。
錬くんを立ち直らせてくれて
ありがとう・・・・・
紅ちゃんにならうちの息子同然の錬くんを
安心してお願いできるよ」



そんな言葉に心が痛くなる



「長生きして錬くんを
幸せにしてあげて・・・・・
真理子は短い生涯でも錬くんのおかげで
素敵な人生だったわ
まえも話したけどね・・・・」

真理子さんの片想いの話を
してくれた