運命の恋~先生を抱きしめたい~
あの時はただ聞いているだけだったけど
おばさまから出る話は
錬を知った私にとっては
とても癒される話だった


どんな錬を好きになったか
どんなふうに思ってたか・・・・


「私も錬くんに恋してる気に
なっちゃって大変だったのよ」



三人で爆笑した。



「真理子はずっと言ってたの・・・・
錬くんは私が病気だから受け入れてくれた
元気で普通の子なら
きっとほかを探せって言ってたから
私はずるいんだよって・・・・」


おばさまは目を閉じて
真理子さんとの会話を教えてくれた。




その日は真理子さんには
ショックな出来事があった日だった。


同じ病気で入院していて
仲良くなった友達が急に悪化して死んだ

その子には彼がいて


彼は突然のことで
泣き狂ったのを真理子さんが見ていた


「俺もすぐ行くから・・・・」
そう何度も何度もつぶやいて


いつも仲睦まじく写っていた二人の
最後の時は真理子さんにとっては
衝撃的だったから


プロポーズを考えていた錬に
結婚はしないと真理子さんは言い切った・・・
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