運命の恋~先生を抱きしめたい~
「運命ですか?」


「真理子があの事故で死んだのも
きっと決まってたことだと思うの
だからどんなに逆らっても
必ず運命は決まっている……
あなたと錬くんが出会ったのも
全部そうよ……」



「プロポーズをしようと思ってるって
あなたに会えたらすぐに
申し込もうと思っているって
今年の命日に紅ちゃんがお参りに
きてくれたことを報告してくれて
錬くんはそう言ってたわ
月城先生のとこにも何度も足を
運んでた様子だったから……」


辛くなってきた・・・・



「された?でしょう?」
おばさまがニッコリ微笑んだ。



「・・・はい・・・・」



「来週紅ちゃん連れて報告に来るって…
あら…?そう言えば紅ちゃんは
どうして今日?」



「あ・・いえちょっと一人で
真理子さんにお話したいって思ってて
明日から兄のところに一週間行くことに
なっているんです。」

しどろもどろで話を合わせた。


「あの…先生からいつ?」


「金曜日だったかな?」


 金曜日・・・・
 あの日帰ってくるのが遅かった日
 琉仁が言ってた日
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